きものT.P.O BOOK

葬儀

 最近の葬儀では、親族でさえもブラックスーツで済ませていらっしゃるのをお見かけします。ブラックスーツはあくまでも略礼装です、正式には喪服を着ます。喪主および喪主の妻は白喪服で、他の方は黒の5つ紋付き喪服です。

 喪服を着るときにはすべてをブラックで揃えます。部分的には白でもかまいませんが、腰紐に至るまで黒いものがありますので、気になさる方は前もって準備しておくとよいでしょう。もちろん襦袢や足袋、半衿は白以外は身につけません。

法要

 初七日までは毎日僧侶が読経に来ます、二七日(14日目)、三七日(21日目)、四七日(28日目)、五七日(35日目)、六七日(42日目)の供養の後に、七七日(四十九日)の法要をします。といっても実際の四十九日よりは早めに行われることが多いようです。この法要で納骨と故人の形見分けをおこないます。
 四十九日法要の時のきものは家紋つきの無地に、黒共の喪服帯やねずみ色の法要帯。喪主やその奥さんならばさらに黒の三つ紋羽織を着ます。
 一周忌では同じく家紋の入った色無地にねずみ色の法要帯をしめます。もちろん帯締・帯揚など小物に至るまで、統一した方がいいでしょう。
 三回忌(2年)、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌も同じく無地のきものにねずみ色の帯をします。
 五十回忌には、残った家族が存命で故人を偲ぶことができたことを感謝して、礼装を着ます。故人と縁の深い方は留袖や色留袖。招かれた親戚の方も訪問着や附下がよいでしょう。

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