きものT.P.O BOOK

新築祝

 家が完成し、家の内外が整ったら、親類・知人・友人を招いて新居の披露をします。招かれた方は前日まで、または当日にお祝いの品を届けます。
お祝いの品は日本酒が主ですが、それ以外にも相談してインテリア関係の品を贈ると喜ばれることでしょう。ただ火事に関係するもの、たとえばライターやストーブはプレゼントしてはいけません。また忌み言葉として「火」「煙」「燃える」「壊れる」「傾く」「赤い」などがあります。理由はおわかりですね。
 宴が催されるときにはきものを着ていきましょう。招いた方も招かれた方も、訪問着または附下が良いでしょう。迷ったときには家紋つきの色無地でも結構です。

金婚式

 結婚50年目の年が金婚式になります。
城端町では毎年10月下旬か11月上旬に町の招待で金婚式が開催されます。夫婦ともに長寿がつ健康でないと祝えないとてもめでたい式です。
 近年の傾向は、奥様は色留袖か訪問着、少なくとも家紋のついた着物をお召しになっているようです。

授賞式

 叙勲や授賞式には夫婦揃って、が建前です。長年にわたって夫を支えてきた奥様の内助の功も一緒に表彰されていると考えてください。
 さてご存じのように、宮中では黒留袖は着ません。よって叙勲のときは色留袖を着ます。
 授賞式も色留袖が適していますが、格式の高い柄の訪問着でもよいでしょう。
 後日知人を招いて祝賀会をするときには、祝う方も祝われる方もともに色留袖か訪問着を着ます。

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